外交・安全保障

バイデンの戦争を引き継ぐトランプ

ウクライナとロシアの戦争は自分が起こした戦争ではない、バイデン大統領が引き起こしたのだ、とトランプ大統領は言い続けてきた。就任100日が経過し、そんな言い逃れもできなくなってきた。アメリカからウクライナへの兵器供給は中断されていたのだが、こ...
外交・安全保障

遠のいたウクライナ和平

ウクライナのゼレンスキー大統領が米CBSの看板番組「60 minutes」(米時間4月13日)に出演した。ゼレンスキー氏は、ロシア、プーチン氏に対する憎しみと不信感をあからさまに表した。また、トランプ政権が仲介役としてロシアとウクライナを平...
米国経済

トランプ関税「90日間の停止」の理由

予想外の関税率と範囲で株式市場が急降下した、その一方で、普通なら米国債の価格が上がり、金利が下がるところだが、反対に金利が上昇してしまった。90日間の一時停止の最大の理由はこれだろう。 米国は今年末までに約8兆ドルの米国債借換えをしなければ...
米国経済

トランプ関税ショックと対応策

4月6日付の日経オンライン記事「トランプ大統領への手紙 米国は目を覚ますときだ」は、小さな水たまりでの独り言のようで噴飯物だ。様々なリベラル政策の「やりすぎ」をした民主党政権が退陣し、米国は「目を覚ました」からこそ、世界貿易体制の再構成を試...
外交・安全保障

危険度が高まるヨーロッパ

2月28日全世界のテレビカメラの前で前代未聞の口論となったゼレンスキー大統領のホワイトハウス訪問から2週間が経過した。米国と欧州の動きは目まぐるしい。欧州諸国の多くで政権にあるグローバルエリートたちは、極めて危険な動きをしている。ひとつ間違...
外交・安全保障

欧州夢遊病者たちは目覚めるか?

米国バンス副大統領とヘグセス国防長官がミュンヘン安全保障会議で率直な発言をし、欧州のグローバル・エリートたちを驚愕させた。ウクライナの戦争を外交で終結することを最優先目標とするウクライナ東部4州とクリミアを奪還することは現実的ではない米国は...
外交・安全保障

石破氏は外交オンチかつ経済オンチ

石破氏がトランプ大統領との会談を終え、帰国してきた。国内の評価は概ね良いようだ。率直に言えば、よほど期待値が低かったからだと思わざるを得ない。 テレビ映像で伝わってきた石破氏の所作は最悪であった。カメラと記者たちが入っている前での椅子の座り...
米国経済

トランプ2.0 経済政策の始まり

トランプ大統領が就任した。予告していた通り、就任式直後に多数の大統領令を発した。就任式典直後の聴衆の眼前で、またホワイトハウス執務室へ移動後もカメラを入れ、記者団の質問に対応しながら次々に署名した。180度の政策転換と政治的勝利を印象付ける...
米国経済

「またトラ」は一過性の過去の繰り返しとはならない

「もしトラ」、「ほぼトラ」、「またトラ」とトランプ氏再選を表現してきているメディアをよく見かける。あたかも「トラ」を全てよくわかっていて、日本にとっては嬉しくないことばかりを想定するようなニュアンスがある。本当にそうなのだろうか? よくわか...
外交・安全保障

ウクライナの悲劇の本当のはじまりと露わになるNATOの偽善

今日の報道でウクライナがNATOに対して一種の最後通牒を発したと報ぜられた。ロイターによれば、ウクライナは即時NATO加盟以外のなにものも安全の保障と考えないとした。これなしにロシアとの交渉には応じない姿勢であることを示唆している。ロシアは...