日本経済

日銀の「詰み」+政府の愚策=大惨事

約1,100兆円の国債発行残高のうち、その半分の560兆円を引き受けた日銀の「詰み」状態がいよいよ現実問題として顕在化しつつある。4連続で利上げを見送った植田総裁の会見は憂鬱な気分にさせる。植田和男総裁は会合後の記者会見で、トランプ米政権の...
日本経済

関税交渉での政府の無思考には呆れた

7月23日トランプ氏の投稿で日本に伝わった15%の関税で株式市場は2日間の熱狂を続けている。不確実性がなくなったからという理屈はあるが、筆者にはどうも腹落ちしない。むしろ関税率ばかりに注目した反応には、大きな落とし穴があると感じている。 自...
外交・安全保障

トランプ政権のカブキ戦争

日本の歌舞伎舞台では、戦いは全て象徴表現だ。ヒーローは「おもちゃ」と見間違えるような刀を振りかざし、舞踏のような優雅な身のさばきを披露しながら、相手を次々と斬る真似をする。追手は次々と自ら空転を披露しながら、見事に討ち取られた真似をする。戦...
外交・安全保障

対イラン政策 崖っぷちに立つアメリカ

米国が一気に好戦ムードに包まれた。「イスラエルは予想以上の戦果をあげている」、「イランは窮地に立たされている」といったメディアの論調だ。背後のユダヤ系資本や軍産複合体の影響を感じる。そして、イスラエルが奇襲を行った直前まで「交渉」をするとし...
外交・安全保障

イスラエル vs. イラン 危険

これまでイスラエルはイランと直接交戦すべきではないと言われてきた。その理由は、イランのミサイル攻撃力が質と量ともに大きく優位にあり、イスラエルだけでは対抗できないからだ。この週末だけを見ても、ドローンなどによる飽和攻撃で対空システムの機能が...
日本経済

日本にはびこる的外れな経済政策議論

最近の政策議論で大きく的を外している二つの主張がある。消費税廃止論と積極財政論だ。どちらも、与野党両勢力から聞こえてくる主張だ。どちらも国益に資するような主張ではない。選挙戦や国会で不毛な議論をいつまで続けるつもりなのだろうか? 消費税は、...
外交・安全保障

昭恵夫人のプーチン氏訪問

安部昭恵氏がクレムリンにてプーチン氏を訪問したことが、突然報道された。とても驚いた。政府への事前の相談などなかったという。昨年12月にトランプ夫妻を訪問したことと言い、このように大国のトップに訪問できる民間人は、世界的にも稀有な存在だ。全て...
米国経済

トランプ政権の反革命の行方

米マスメディアの報道は、トランプ大統領の一挙手一投足の全てに批判的だ。日本の報道は、現地に駐在員を出していても、米報道のコピペでしかない。日本語で言えば、わけわからない「関税おじさん」といったところ。この見方に甘んじていては、物事の本質はわ...
外交・安全保障

バイデンの戦争を引き継ぐトランプ

ウクライナとロシアの戦争は自分が起こした戦争ではない、バイデン大統領が引き起こしたのだ、とトランプ大統領は言い続けてきた。就任100日が経過し、そんな言い逃れもできなくなってきた。アメリカからウクライナへの兵器供給は中断されていたのだが、こ...
外交・安全保障

遠のいたウクライナ和平

ウクライナのゼレンスキー大統領が米CBSの看板番組「60 minutes」(米時間4月13日)に出演した。ゼレンスキー氏は、ロシア、プーチン氏に対する憎しみと不信感をあからさまに表した。また、トランプ政権が仲介役としてロシアとウクライナを平...