外交・安全保障

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あるイスラエル観が書き換わるまで

2014年、筆者はイスラエルを一週間旅した。荒れ地に広がる農地、テルアビブの近代的な街並み、世界に冠たる技術。小さな国が、よくぞここまで。素直にそう感心した。この印象が、筆者のイスラエル観の土台だった。十年あまりが過ぎ、昨今の出来事を見るに...
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自分の署名を拒んだ大統領——関税のTACOと戦争のTACO

2026年6月17日、ヴェルサイユ宮殿。トランプ大統領は夕食会の席で、イランとの覚書に署名した。同じ日の記者会見では、求めたものはすべて達成した、と胸を張った。9月26日、イランが提案を出した。6月の覚書とほぼ同じ内容だ。トランプ氏は「受け...
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誰が「中国」だったのか——台本の外に立つべき日本

9月24日、ホワイトハウスの晩さん会。トランプ大統領と習近平主席は、米中が第2次大戦を共に戦ったことを称え合った。翌日のファクトシートには、両国は大戦の同盟国であり、勝利のために肩を並べて戦った、と明記された。台湾はすぐに反発した。米国と共...
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詰んだ戦争——ウクライナはイスタンブールへ戻れ

大統領特使はロシアを口説きにいく2026年9月5日、トランプ氏の特使、ウィトコフ氏とクシュナー氏がモスクワでプーチン氏と面会し、翌6日、キーウでゼレンスキー氏と面談した。プーチン氏は72時間の攻撃停止を命じ、ゼレンスキー氏も応じた。だが、突...
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国民なき民主主義——EUという実験のきしみ

2026年9月6日、ザクセン=アンハルト2026年9月6日、ドイツ東部のザクセン=アンハルト州で選挙があった。右派のAfD(ドイツのための選択肢)が44.1%を取り、第一党になった。5年前の前回は20.8%だから、票を倍以上に増やしたことに...
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同意なき正義 ――米国による ICC制裁と日本の距離感

米国が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長に制裁を科した。高市首相は「大変残念」と述べ、「日本の立場と相いれない」として支援の継続を表明した。所長を「守らなければならない」とも言った。ただ、では米国にどう働きかけるのか、その具体には触れな...
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「開戦前夜」の、その前夜

映画『開戦前夜』は、よくできている。必敗という研究結果が机上にありながら、世の中の空気と言論統制のなかで、国家が坂を転げ落ちる。東条の苦悩もわずかに滲む。だが観客の胸に残るのは、たぶんこうだ。――結局、不条理な決定で戦争は始まった、と。しか...
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モガディシュの記憶と核の傘ー中東情勢に新しい役者

映画『ブラックホーク・ダウン』には、軽装備の米軍が反政府勢力に包囲され、身動きできなくなり、重装甲のパキスタン軍に救出される場面がある。1993年、ソマリアの首都モガディシュでの出来事だ。あれから30年余り、似た構図が中東で繰り返されている...
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2026年イランを「核閾値」へ突き動かした1967年の密約

1967年、すべてが始まった中東の核を巡る不条理の起源は、1967年の第三次中東戦争(六日戦争)にまで遡る。わずか6日間。イスラエルがソ連製の最新兵器を備えたアラブ連合軍を圧倒したあの瞬間、ワシントンの戦略家たちの目つきが変わったという。ベ...
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G7は設計寿命を過ぎたのか — エヴィアンの風景から

6月15日から17日、フランス・エヴィアン=レ=バンでG7首脳会合が開かれた。共同コミュニケは2年連続で見送り。代わりに出てきたのは、地政学、経済成長、重要鉱物、デジタル安全、がん対策など9本のバラバラの声明である。一枚の絵が描けないからモ...