イスラエル vs. イラン 危険

この記事は約2分で読めます。

 これまでイスラエルはイランと直接交戦すべきではないと言われてきた。その理由は、イランのミサイル攻撃力が質と量ともに大きく優位にあり、イスラエルだけでは対抗できないからだ。この週末だけを見ても、ドローンなどによる飽和攻撃で対空システムの機能が低下した後、超音速ミサイルなどが撃ち込まれ、イスラエル側に大きく被害が出ている模様だ。イランのミサイル攻撃力が証明されつつある。

 米国は、イスラエル・ロビイストに牛耳られている。公に肯定されることはないが、外交面、軍事面で米国は常にイスラエルを擁護してきた。これまでのガザ侵攻に関する経緯だけを見ても明らかだ。今回のイスラエルによるイラン領土内の核関連施設攻撃についても、米国はイスラエルを抑止できなかった。米国はイスラエルの言いなりなのだ。

 このイスラエルとイランの直接交戦はとても危険だ。特に、イランが攻撃の手を強めて、イスラエルの被害を拡大させ、窮地に立たされる場合が問題だ。米国がただ裏に回っているだけなら良い。しかし、イスラエルの兵器・兵力の制約から、それだけでは国土の最低限の機能を守れないと判断する場合、米国軍の直接関与の可能性が出てくる。

 「米軍の圧倒的な力で短期決戦」というわけには到底いかないだろう。相手は、イスラム革命軍だ。領土も広い。中国、ロシアもイランの協力にまわるだろう。そう簡単に米国が参戦しないはずとは言え、イスラエルが窮地に陥る場合は、予想外の判断が下される可能性はある。そして、それは露ウ戦争にも大きく影響を与えながら、世界大戦に発展しうる大惨事になる。とても危険な情勢だ。

タイトルとURLをコピーしました